ワインやお酒の酸化

alpha-thujaplicin-872707_640リンゴを切って室温で放置すると”あっ”という間に茶色くなるのと同様、ワインも開栓後、空気に触れると酸化はどんどん進み、風味も変わります。それだけではなく、グラスの形状、温度、撹拌する・しないによっても味わいが短時間に変わるデリケートな飲み物です。

飲み頃は各個人の味覚・体調・好みやワインの種類や保存状況によって異なると思います。

ただしワインが酸素と作用すると過酸化水素が生成され、これがエタノールと反応してアセトアルデヒドが生成されます。アセトアルデヒドは毒性物質であり、頭痛や吐き気の原因だけでなく、ヒトに対して発がん性の可能性が示唆されていますが、少なくともアルコール飲料の摂取によって体内で生じるアセトアルデヒドには発がん性があると言われています。酸化したワインの飲みすぎは体を蝕むかもしれません。

Oxidized Wine

酸化が進んだワインの風味は”煮詰まって、日数が経過し、濃い色に変色したおでん”と似ており、作り立ての時のだしや食材の香りも色合いも失われています。

 

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