【味わいに関して】

Q: 開栓した飲料が新鮮に長持ちする以外のヴィノルンゴの価値?
A:
ヴィノルンゴの最大の価値は各ワインやお酒を各ベストの状態で(適温、空気を巻き込み)、誰でも美味しく設定量をスマートにサーブできることです。ワンコイン~ハイグレードまで、グレードアップした風味をお楽しみください。

 

Q: 注ぎ方で風味は変わりますか?
A:
注ぐ時の温度や空気の巻き込みにより風味の立ち方は大きく変わります。ヴィノルンゴではノズルやグラスの角度により、様々な注ぎ方が可能です。美味しく注ぐための工夫をお楽しみいただければ幸いです。代表的な注ぎ方(渦巻きサーブ、スタンダードサーブ、ジェットサーブ)はホームページの映像をご参照ください。

 

Q: なぜヴィノルンゴは新鮮な風味を長期間保てるのですか?
A:

  1. ボトルを開栓して設置してから最後まで、温度変化なく安定した低温で静かに保管する
  2. 飲料と接触する部分は医療用として体内で使用される特殊素材を使用しているため、異物(色素・沈澱・細菌など)の付着は極めて少なく、高い抗菌力を有し異物付着による味の変化や匂いの吸着を抑制します。
  3. 最高レベルの純度(99.9951%より高い)で、比重が低く(軽い)、液体に溶けにくい窒素ガスを使用していますので風味の変質から守ります。

 

サーバー類では容器、キャップ、チューブの汚染は非常に多く、ワインなどで絞った雑巾の香りがかすかにする場合、汚染されている可能性が極めて高いと思われます。

Q: 開栓したワインはどれぐらい風味を保てますか?
A:
ヴィノルンゴでは開栓後1週間は開栓したての風味を、細菌の混入さえなければ1カ月間は新鮮に美味しく保てます。そのため、キャップやチューブは清潔に保ち、ボトルの装着時にチューブに手が触れないようにすれば、細菌の混入リスクは限りなく抑えられ、99.995%純度の窒素ガスにより新鮮な風味を長期間保てます。

 

Q:  ワインの澱(おり)も吸い上げますか?
A:
チューブはボトルの高さに関わらず底面についています。注ぐ方式は吸い上げではなく、窒素ガスの圧力によりボトル内の液体を押し上げて注ぐため、多くの場合で澱はその重みによりボトルの底に残ります。浮遊している結晶は手で注ぐ時と同様、グラスに注がれます。

 

Q:  最後にボトルに残る量は?
A:
ボトルの形状により、最終的に約5〜10mlの飲料が残ります。

 

Q: 1週間程度で風味が消えている気がする?
A:
原因として空気の混入や微生物の混入が疑われます。
微生物の混入に関しては3つの可能性が疑われます。(1) 開栓時にコルクを突き抜けコルク内部に潜んでいた雑菌が混入、 (2)開栓してしばらく放置したための落下菌の混入、そして(3)装置へボトルを設置する時にチューブやシリコンキャップに手が触れたための細菌の混入。チューブ自体は抗菌作用がありますが、手を触れてしまい、乾く前に液体に入れてしまうと菌が溶け込みます。
またワインの変質や劣化の原因?のページでご紹介したように清潔な室内ですらボトル口径の広さへの落下細菌の数は5分間で10個程度は存在し、1時間放置すれば100個以上の細菌がボトル内に混入することになります。そして常温では22時間後には約8000倍になります。

ボトル内は酸素が極めて少ない状態のため好気性菌は発育しずらい状態ですが、ごく微量の酸素でも果汁などの中では少しずつ増殖します。また嫌気性菌では酸素がない状態を好みます。

お手数ですが、次のボトル交換時にお湯でチューブを拭き取り、触れないようにボトルを装着してください。またボトルの開栓後は放置せず、すぐにヴィノルンゴに設置されることも重要です。

 

Q: 洗浄せず長期間放置していたら次のワインでやや異臭を感じます。対処法はありますか?
A:
飲料と接する部分は医療や水道に使用する特殊な素材を使用しているため、汚れ、色素、細菌などは付着しにくく、また簡単な洗浄で落ちますが、臭いの分子は目に見えないナノレベルで非常に小さく、洗浄せずに長期間放置されますと洗っても残る可能性があります。異臭を感じたら、既定の日常のお手入れに加え、重曹を加えたお湯を流していただくと、臭いは消えると思います。

 

Q:   キャリブレーション(注ぐ量のゼロ点合わせ)の頻度と設定量を注ぐ精度は?
A:
通常キャリブレーションは設置場所を変更した時に必要です。

他のガス圧式サーバーと同様に新鮮さを保つため、重量測定や定量用カップへの入れ替えによる定量はせず、ガス圧により飲料をボトルからダイレクトにグラスに注いでいます。そのためボトルの材質、装着の状態、温度、流路系の膨張・収縮によって、注がれる量に多少のバラツキ(+/-2ml)が生じます。

ヴィノルンゴでは流路系の膨張や収縮による注ぐ量の誤差を最小限に抑えるため、ガスカートリッジからバルブ、そしてボトルまで最短距離にしています。

 

【その他】
Q:  ランニングコストは?
A:
電気代に関しては設置する環境やドアの開閉頻度によりますが、容量が6.5ℓの小型冷蔵庫のため年間1,000円以下と計算されます。

 消耗品は高純度窒素ガスカートリッジですが、1ボトル(750mL)を置換するコストはルンゴN2では約125円(30mlにつき約5円)、ルンゴCO2では50円(30mlにつき2円)の消耗品コストです。

 

Q: アルゴンや二酸化炭素の業務用ボンベは使用できますか?
A: 
よくアルゴンガスは比重が高いため液面に浮遊し酸化抑制に適しているということが都市伝説のように広まっています。実際にはアルゴンは二酸化炭素(空気より1.5倍重い)より軽いため、もし各空気成分がボトル内で重さにより層を作ることを信じたとしても、液面には二酸化炭素が浮遊します。

アルゴンガスや炭酸ガス(二酸化炭素)は液体や固体に溶けやすく、また酸素を奪う性質があるため、酸化抑制には有用ですが、溶けて成分構成が変わり風味や色が変化するリスクがあります。

生ビールの発泡性、酸味、苦みは炭酸ガスの溶け込みによる味わいです。白ワインやスパークリングでは微発泡になり好まれるケースもあります。

食品会社では食品の風味を維持しながら酸化やカビを抑制するためには、高純度の窒素ガスが使用されています。参考までに各ガスの用途を掲載します。

Q: 他のガスカートリッジは使用できますか?
A:
もし専用以外のガスカートリッジでコネクター部分のサイズがあったとしても安全性、および風味維持のためご使用はお控えください。

専用ガスは食品添加物で許可されている高純度の窒素ガスを使用しており、不純物が極めて少なく、生体安全性だけでなく、新鮮さ維持に重要な役割を果たしています。

実は開栓したワインやお酒の品質維持を決定付けるのは置換するガスの種類と純度安定した保管温度、静置です。
何百・何千万円のガス置換タイプのサーバーを手に入れても、置換するガスの純度が低く、不純成分(酸素や二酸化炭素)が多ければ、開栓したワインやお酒の品質や風味の維持は期待できません。
 
Q: 二酸化炭素(CO2)で酸化は防げますか?風味への影響はありますか?
A:
二酸化炭素でボトル内の空気を置換すれば酸化は抑制できます。しかしながら、二酸化炭素は液体にすぐに溶けるため、微量でもすぐに味に影響を与えます。ワインの変質や劣化の原因?のページでご紹介したように、公的機関の試験で亜酸化窒素と二酸化炭素を食品添加物として使用した場合、二酸化炭素では食品に溶け込み刺激、酸味、苦みを増す結果となりました。そのため食材をムース上にする調理法に亜酸化窒素の使用が2006年に認可されました。(厚生労働省資料
ワインにおいても同様であり、二酸化炭素(CO2)を使用した場合はすぐにワインに溶け込み、程度の差はあれ酸味・苦み・刺激が増します。
実際、炭酸ガス(二酸化炭素)の液体への溶け込みは非常に早く、水を入れたボトルに炭酸ガスを注入すると、1時間もすれば二酸化炭素が水に溶け込み、微発砲水に代わります。

一部のモニター様がこの原理を利用し、ヴィノルンゴに炭酸ガスカートリッジを装着し、白ワインやスパークリングワイン、またビールに使用されているそうです。

Q: 装置を使用しないで酸化を抑制する方法はありますか?
A:
酸化抑制のために様々なグッズが市販されています。

カーボン(炭素)内蔵の酸化抑制キャップはボトル内の空気量が非常に少ない時点では、炭素と空気により生成された二酸化炭素が液面に浮遊し、ある程度の酸化は抑制できると思われます。

窒素・二酸化炭素スプレー(75%窒素・25%二酸化炭素)の場合はボトル内の残された空気量に合わせ噴射量を調整できるため、ワインやお酒の残量に関わらず酸化抑制の効果はかなり期待できます。

ただし、どちらも二酸化炭素による酸化抑制のため、酸化は抑制できますが、液体に溶けやすい二酸化炭素の影響が懸念されます。苦みや酸味が強くなる前に消費されることをお勧めします。

バキュームによるボトル内の空気量を減らす方法では、酸化自体は抑制できませんが、酸素も二酸化炭素の量も減るため、酸化や二酸化炭素の影響を遅らせる効果は期待されるので、装置等を使用しない方法としてはお勧めかもしれません。

 

Q:  ボトルを変えるとき洗浄は必要ですか?
A:

 

Q:  チューブの長さは調整できますか?
A:
チューブの長さ調整や脱着はできません。ボトルのサイズ(高さ)に関わらず、チューブが底についていることが重要です。ボトルの高さはキャップ部の上下で行われます。(34㎝まで対応可)
チューブは装置寿命より長いため、交換して使用する消耗品ではありません。サーバー装置系のトラブルはバルブやチューブのつなぎ目でのつまり、そしてチューブへの色素や汚れの沈着が多いようです。
ヴィノルンゴでは同様のリスクを回避するため、チューブのつなぎ目は最小数にし、タイトにバルブに直結しています。

 

Q:  チューブは交換できますか?
A:
チューブは生体内、水道管などで何十年も使用される滑らかな表面構造、色素や細菌の付着が少ない特別なポリアミドを使用していますので、定期的に交換するものではありません。
 基本的にチューブは装置の寿命まで使用することを前提としていますので、交換は容易ではありません。分解が必要ですので、もしもの時は弊社にお問い合わせください。(チューブの安全性データ

 

Q: 圧力計でボトル内の残量および使用可能本数は判断できますか?
A:
圧力計では判断できません。圧はボトル材質や形状、温度など環境でも変わります。ガス圧によって残量の逆算はできません。10以上、10未満の判断になります。10未満の場合、残り0-数杯(注ぐ量による)でガスはなくなります。圧力は米国で使用されるPSIで表示しています。(1psi=0.703kg/cm2)

 

Q:  4本や8本用は販売しないのですか?
A:
予定はありません。理由はワインもお酒も種類により適温(口に含んだ時の広がり)は大きく異なります。適温ですぐ楽しめる事がこの装置のメリットですので、一つの温度での保管は2本が最適と考えています。コンパクト・100Vで移動も簡単ですので、異なる設定温度を設定し、2台並べていただくことも可能です。(幅60cm必要) 
多数のグラスワインをご提供されている飲食店様では大型装置が他社で販売されていますので、そちらをご推奨します。

 

Q:  装置の最も傷みやすいところはどこですか?また何に気を付ければ長持ちしますか?
A:
一般的な冷蔵庫や車と同様にドア部分のパッキンの汚れを放置すると劣化が進みます。特に糖分が付着したままでは劣化加速します。ボトル交換時にドアのパッキン及びそれと接触する反対側を拭いていただくことは重要です。またコンパクトで移動も簡単ですが、移動を多くするとエアコンや冷蔵庫と同様に、冷媒が抜ける可能性があります。移動する時には慎重にお取り扱いください。

(3)バイザグラス対応

Q: 自営の小規模飲食店でのハイグレードのグラスワイン販売はリスクが高いと思うのですが、成功例とかありますか?
A:
大事なノウハウのため弊社が詳しくお答えできませんが、ハイグレードワインやハイクオリティを維持しているワインのグラス販売は銘柄の選び方、価格のつけ方、説明により、ご注文数は大きく変わるそうです。
価格や種類があまりに複雑だったり、ロートシルトだからとグラスで3,000円以上では、高級ワインレストランでもなかなかご注文は入りづらいようです。
成功例としていただいた情報の一例ですが、わかりやすいボトルを2グレード用意し、価格は統一、量により調整(最高級は20mlで2000円、高級30mlで1000円など)されているそうです。
これですとワインの給仕に不慣れな従業員の方でも、ワンプッシュ20mlに設定しておけば、設定量を適温でスマートにサーブできるので、お客様にも従業員の方にもわかりやすいため、ご注文はいただきやすくなるそうです。試行錯誤の上、共通して言われることはプロっぽいワインではなく、だれでも知っている有名な名前のワインすごく少量で販売すると喜ばれるそうです。