臓器移植には新鮮な臓器が必要です。しかしながら、血流を停止してから使用するまで早ければ早いほど良いわけですが、あまり長時間持ちません。

輸送のための準備と移植前の準備に余裕を見て3時間が必要と仮定すると、許される輸送時間は各3時間を引いた時間が限界時間になります。

臓器搬送は、原則としてまず日本臓器移植ネットワークの緊急自動車または定期便や新幹線などの公共交通機関を使うことになっていますが、搬送が時間的に間に合わない場合には、民間の航空会社が運行するチャーター機を使います(100~300万円)。

現在のドナー臓器は国内において は腎臓を除いて循環状態の良い脳死患者に限られ ているため圧倒的に不足しています。

そのため(1)臓器を長時間新鮮に保つ方法の開発、また(2)将来的には細胞破壊をしない凍結保存技術の開発はとても重要です。

検体輸送箱臓器の劣化の重要な要素は生きている人間の老化と同様、活性酸素による細胞破壊です。現在、取り出された臓器はナトリウムイオンを防ぐ特殊な保存液に浸し、周りを氷で冷やしながら、クーラ―ボックスで運びます。

輸送後は保存液に浸された臓器をクーラーボックスから取り出し、保存液から取り出し使用しますが、この時の温度変化や空気に触れることにより、活性酸素により細胞破壊が進み、一期に新鮮さは失われます。

これはワインや果物や肉やマグロなどの食品も似ているかもしれません。

肉やマグロでは酸化や温度変化による細胞破壊により細胞から水分が排出されドリップとなり、人間では細胞が老廃物の出し入れができず老化します。どれも酸化が原因であり、ワインも食品も人も鉄も酸化は禁物です。

弊社では高純度窒素ガス置換技術をワインサーバー、食品キーパー、臓器ボックスに応用し、細胞破壊の少ない急速凍結・溶解技術との合体により、食品や臓器の新鮮保存の技術革新につながると信じます。