空気中の主な気体は重い順に二酸化炭素>アルゴン>酸素>窒素です。
市販の気体の内、アルゴン、酸素、窒素は空気から製造されています。二酸化炭素は量が少ないため化学反応で製造されています。
アルゴン、酸素、窒素の製造法:
空気をマイナス200℃近い極低温まで冷却し、各気体の沸点の差を利用して取り出す「深冷空気分離法」で製造され、「空気分離ガス」と呼ばれています。
空気から分離するガスのため、純度100%のガスは存在しません。各使用用途に応じて精製レベルを変えて製造します。食品の包装や保存に窒素ガスや炭酸ガスによるガス置換包装・保存が使用されていますが、不純物が少なければ少ないほど、保存効果は上がります。
純度は、1N(90%)、2N(99%)、3N(99.9%)、4N(99.99%)、5N(99.999%)などNで表され、純度が高ければ高いほど製造コストは跳ね上がります。下記は純度が公開されている市販のガスの価格です。

 

【炭酸ガスの製造】

二酸化炭素は空気中から抽出することは莫大なコストがかかるため、最も一般的な方法は化学反応です。

炭素を含む試薬(石灰石や炭酸塩など)と酸を反応させ、炭酸ガスを発生させる方法や炭化水素に熱を加えて反応させる熱分解する方法などです。

炭酸水はご家庭でも簡単に製造できます。よく冷えた水(重要)にクエン酸を溶かし、そして重曹を加えれば完成です。。